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超越的なものとの回路 [覚え]

東スポから
【 国葬に異を唱える一部野党などについて「インテリジェンスがない。形式的な概念にこだわるのは日本人のある種の人達の悪いところ。異論を言うのはいいが、プラティカルに考える必要がある」と訴え「国葬するしないは重大なイシューではない。人柄や功績をしのぶ場としてやればいい」と淡々と語った。 】 

茂木健一郎氏にしてこの程度の「国葬」認識であることに、ため息が出ます。人柄や功績をしのぶ場ならば、葬儀である必要はどこにもありません。日本のインテリの宗教認識の底の浅さが露呈するこの頃ですね。


内田樹氏は、「日本の覚醒のために」の中で
P094から

「武道というのは、強大な野生の力を、調えられた身体を通じて発動してゆくための技術です。超越的なものと触れ合うことのできる感受性の高い、調えられた身体を構築するのが武道修行です。本来きわめて宗教的なものです。ですから、道場には、神棚であっても、仏壇であっても、十字架であっても、とにかく「超越的なものとの回路」が存在する必要がある。人間世界と外部と繋がる回路の記号がなくては済まされない。それがない道場というのは、いわば本尊がないお寺、ご神体のない神社、十字架のない教会のようなものです。でも、日本の公共施設の武道場はそれがないんです。何もない。道場なのに「超越的優位との回路が存在しない。そのようなものが否定されている。」

武道修行ですら「超越的なものとの回路」が存在する必要があると主張しています。まして、国が威信をかけて行う葬儀の場に、そのような「超越的なものとの回路」が存在せず、執り行う祭祀者がいないならば、とんだ茶番です。祭祀者は誰なんでしょう?もちろん喪主としての国が同時に祭祀者なんてことはあり得ませんね。


人柄をしのぶのに国葬?
夢は寝て言えくらいのほのぼのとした情緒的感想です。



そもそも
「外交で功績があった」と言われるけれど、具体的に言える内容は何かありますか?

「外交はすぐに効果は出ない。10年くらいは後でないと」なんて言われるとしたら、もしアベ氏の功績があったとしたそれは彼以前の方の功績でしょうし、今めぼしいものが言えないなら、「外交のアベ」なんてもてはやされること自体がおかしい。





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コメント 2

momotaro

ご無沙汰しました。
国葬についてまったく同感です。
国に益をもたらしたかどうか、まったく議論が分かれています。というより害の方が遥かに多かったというのが識者の見解と思います。それでも後継者の立場上やるのでしょうね。その国葬も国が費用を出すぐらいの意味しかないのでしょうから、知らんぷりしているしかないでしょうね。
こうした無意味なことに賓客を招いて国を宣伝することに平気で国費を使うのも、国のヴィジョンが戦略がないからなんでしょうね。
お粗末です!
by momotaro (2022-07-26 06:23) 

gonntan

momotaroさん お久しぶりです!
>無意味なことに賓客を招いて国を宣伝することに平気で国費を使うのも、国のヴィジョンが戦略がないから
まったくその通りだと思いますね。GDPを国民一人当たりで割ると世界28位くらいまで下がっているわが国が、先進国でございと、昔の感覚のままで政治し、軍事費は世界第3位に躍進させるなんて、愚の骨頂ですね。
by gonntan (2022-07-27 22:13) 

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