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大事なのは? [覚え]

 大阪の松井市長は東京電力福島第1原発の汚染水処理を巡り、「処理済みで自然界の基準を下回っているのであれば、科学的根拠を示して海洋放出すべきだ。風評被害に負けるな」という趣旨のコメントを発表されたのだそうだ。

 それは、前環境大臣原田氏の「所管外だけれども、汚染水は放出するしか方法が無い云々」発言を受けたものだと。


 私らの素人考えでは「そうなのか・・大丈夫なんだね・・」「でも、大阪湾って瀬戸内海の海産物は大丈夫なの?」とか「大丈夫なら漁業者は反対しないはず。だったらわざわざ大阪まで持っていく意味があるのか」だとか思うけれど

 HARBOR BUSINESS OnLIne の2018.09.24 過去記事 牧田 寛氏の

東京電力「トリチウム水海洋放出問題」は何がまずいのか?その論点を整理する を読むと

 【 これまで政府と東電は、一般向けにはALPSなどでトリチウム以外の核種は除去しており、「トリチウム水」には他の核種は検出限界以下、または基準以下しか含まれていないと説明してきました。

 そのためあらゆるPA活動や公聴会が「トリチウム水の海洋放出」への理解を求めるものでした。

 ところが、23日の河北新報での報道では、その「トリチウム水」から、告知濃度限度を超えるヨウ素129が2017年の1年間で60回検出されたこと、さらにルテニウム106、テクネチウム99を加えると2017年だけで65回、告知濃度限度を超えていたことがわかりました。加えてその後、ストロンチウム90の告知濃度限度超過もわかりました。 】

【 こうなると最大の当事者である漁業従事者、漁協、漁連は怒ります。トリチウムだけならば濃度と総量を守り、情報を公開しながら事故を起こさないように海洋放出を実施すれば影響はまずありません。ところが、生物濃縮性が強く、半減期が極めて長いために事実上減衰しないヨウ素129が混ざっていたとなれば、海のブランドは深海の底に失墜します。いくら濃度が低くても放出による総量が長年の蓄積によって無視できない量になれば何が起こるかわかりません。 】



 「トリチウムだけならやむを得ないが、それ以外の有害な核種がある限り」

 過去の公害問題の視点から、牧田氏はトリチウム水の海洋放出に強い懸念を表明しています。


 大阪市長は「科学が風評被害に負けるな」と言われていますが、実は科学はちゃんとデータを出しているけれど、それを操る人間が見えないように印象操作をしている・・・あってはならないことですが。


 この国の悪しき伝統ですかねぇ。人間の弱さを見る思いがします。

 見えないように見えないように
 都合悪いものは見ないように見ないように


 大体、環境大臣が環境を第一に考えないで経済第一であるならば、存在価値は無いです。経産相に成り代わりなんて、全く意味が分からない。すべての生き物が環境によって存在できているということの意味が心底分からない人は、環境相になるべきではないですね。





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 名前が分からないのですが、こんな花が咲きました!
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ファルコ84

自然環境の破壊は、不幸の始まりです
経済優先…の政治がもたらした出来事なのですから
嘘偽りのない政治を心底願いたい。
核燃料廃棄物、原発汚染水…人類の手に負えない原発は反対です。
by ファルコ84 (2019-09-18 15:47) 

gonntan

ファルコ84さん 今回の台風では暴風によってたくさんの被害が出ていますが、内閣改造後「被害者に寄り添う振りすらしなくなった」なんて言われ出しました。羊の皮を被る必要すらなくなってきたのでしょうかね。
by gonntan (2019-09-18 21:31) 

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